集英社ジャンプSQ

1位はバカ漫画というジャンルで、彼岸島と共に週刊月刊のツートップ。一回のインパクトという点で、この漫画を上回る少年漫画は月刊になっても皆無のまま。2位は毎回の読者への気遣いに頭が下がる。 3位は設定も話の筋も、全部どこかで見たような減点対象なのに、絵柄だけで、全てを覆している。4位はオールタイムなんちゃら的な善さ。
5位は連載期間一年を、原作ドラマと違って、会津戦争までで終わらせている構成を肯定したい。前夫との別離と死を暗示させ、新夫との出会いのシーンで終幕としている点。後半失速した原作ドラマへの抗議としてランクインさせた。

今回も、集英社三誌で一回区切り。明日は秋田書店とその他で、完結させる予定。

集英社ウルトラジャンプ

1位は女子キャラの可愛さ一点突破。女子の可愛さでいえば、今年はこれと、good!アフタヌーンはねバド!がツートップだった。 2位は今年頭の打ち切りが残念でならなかった。もっと話を広げられたと思うが、話が途中まで地味すぎたのだろう。 3位はフラウENDにならなかったことが残念。アニメとは別の結末でもいいとは思うが。STEINS;GATEはアニメやゲームでもなく、4位の漫画で結末を知った。5位は若者の恋愛とSFを、大暮の秀でた絵柄がスタイリッシュに描いていて善し。もっと世間相手にヒットしてもいいとは思うのだけど。
選外作品として、歴史漫画二作品が漏れたのが惜しい。ジョジョリオンについては、毎回のシリーズで物語を引っ張る魅力的な敵役と仲間が、未だいないという点が痛い。主人公の正体探しというポイントだけでは厳しい。

集英社週刊ジャンプ

1位は「このマンガがすごい2014」でも1位に選ばれたというが、それも頷ける。トップコンディション同士ならば、松井は富樫に劣るが、調子を落とした富樫には、毎週の松井が二回に一回は勝っていると思う。今年富樫の不在が気にならなかったのは、松井の出来の善さの所為だろう。 2位は終盤の失速が確かにあった。連載期間中、ジャンプのエースではなかった。 それでも自分にとって、この作品は忘れがたい。4位の瞬間最大風速と共に、連載終了したこの年にランク入りさせるべき。4位連載当初のpixivでの勢いは素晴らしかったが、物語を引っ張る第二第三のヒロインを上手く作れなかったのが、打ち切りの原因だろう。
3位は絵柄の善さが、ジャンプでは抜きんでている。勝負ごとにメリハリもあり、緩急の上手さもある。1位と共に二枚看板として、腑抜けた古参作品より断然いい。5位は黒子のバスケとどちらにするか迷った。あまり言及されないが、女子キャラの善さで、こちらを取った。
選外作品としては、クロス・マネジは物語の丁寧さが、心地よかった。風呂敷としては、程よいサイズで終わったが、女子キャラをもっと下世話に書けば続けられたろう。だが、それはこの作者の善さを殺すので、月刊でやった方がいいのではないだろうか。 個人的にはクロス・マネジとDISTANCEのじょしラク!が悪魔合体した作品を読んでみたいが。
また、ランキングとは別に、社会的に困難な状況で黒子のバスケの連載を堅持した編集部については、称賛されるべきだと、オデは考える。

雑誌別連載漫画ベスト5 2014年度版

リンクはつけないけど、某所で今年の講談社漫画雑誌について、雑誌毎に各連載作のベスト5書いてるサイトを見かける。触発されてオデも雑誌別にベスト5書きたくなった。
オデ講談社の漫画雑誌で買ってるのは、モーニング、アフタ、イブニングと被ってるのは朝昼晩だけだけど、出版社別だと講談社が一番多いかな。集英社はジャンプ本誌、スクエア、ウルジャンとあるけど、たまにgoodアフタヌーンも買うから。他はサンデーGX、アワーズ、チャンピオン本誌、チャン赤、X-erosくらいか。
アワーズのGHとリュウもたまにしか買わなくなったし。
しかし、選んだ結果、ドリフとか囚人リクとか、げんしけんまでも選外になって、自分で戦慄する結果になった。

講談社イブニング

1位は講談社三誌の中で、今年最も善いと感じた。女性心理の生々しさ、容姿の美醜に対する業の深さが、深く激しいドラマとなって、作品の芯になっている。進撃の巨人を漫画では読んではいないので、ワンハンド落ちだが、松浦だるまは今日の時点で講談社全体のエースだと、自分は認識。
2位はギャグとはいえ、三国志物で完結できたことが偉業。赤壁までも、たどり着けない作品のなんと多いことか。毎回全く知らなかった三国志知識を提供してくれることも素晴らしく、それを物語に盛り込む上手さもあった。
3位は淡々と描かれる狩猟生活エッセイ。簡素な絵柄と、狩猟で得た食い物に作者が執着することで、獲物の殺生に関する面倒な部分を意識させない作りもいい。4位は、毎回変わらない酷い話の安定感。
5位はあの衝撃の最終回を思えば、ランク入りせざるを得ない。毎回のおつまみレシピは、もう少し欲しかった。
選外作品については、少女ファイトは休載の多さ。オールラウンダー廻は隔週連載という間隔で、なかなか試合の終わらないテンポの悪さから落とした。入院漫画については、作者本人は大変だったろうが、それが作品として深いドラマになったかというと、他の医療漫画に劣ってしまう地力のなさがあった。

今回は、講談社三誌で一回区切り。明日は集英社を三誌分予定。

講談社アフタヌーン

1位は今年完結した西尾維新原作。原作を読んだことはないが、途中退場した主人公も、後を継いだ弟もキャラが善かった。出来れば、同じシリーズを同じ作画担当で読んでみたい。
2位は現在のアフタのエース。アニメ化は出来が大丈夫だろうか。昔の作者じゃシリアス一辺倒だったのが、何故かハーレム物の要素を取り入れて、一般にも読みやすくなっている。
3位も原作未読かつ映画も見ていない。物語の語り口が丁寧で、人との一期一会を描く妙味を感じる。
4位はかつてのアフタの看板勇午の作画担当が、別の原作と組んだ。元コンビの原作担当が
やっているスパイの家と比べると、死を望む人々のドラマが描けたこちらを選んだ。ただし、バランス的に毎回依頼人が自殺を撤回するのは、いかがなものかと思うが。
5位に、これを入れたのは、逃げと言われるかもしれない。安定感を買ってランクインさせた。
選外には、今年完結のBUTTER!!!や天の血脈、こたつやみかんと、他の良作が漏れた。特にSF者として、宝石の国とキヌ六を外さざるを得なかったのは、痛恨。